水回りのリフォームの予算感はどれくらい?

住宅における水回りのリフォームは10〜25年に一度が検討する目安です。家の作りにもよりますが、それくらい経過すると水回りの土台や柱の腐食が進行しています。外から見て特に問題がなくても、地震などの災害時に家が倒壊してしまう危険性が高くなるのです。家の強度を保つためにも水回りのリフォームは重要です。

キッチンリフォームの予算

キッチンのリフォームには、流し台やガスコンロなどのキッチンの一部だけ交換する場合と、キッチン全てのデザインを変える場合があります。前者の場合は10〜50万程度、後者の場合は50〜100万円程度の費用がかかります。

システムキッチンにする場合、キッチンの向きや場所を移動する場合は50〜100万円程度かかると考えていいでしょう。給排水管や電気配線の工事自体はそれほど高額にはなりません。せいぜい3〜5万円程度といったところです。

ですので、キッチンの水回り工事は、どのタイプのキッチンを設置するかで価格が変わると考えればいいでしょう。水回り工事をするというよりはキッチンを購入するというイメージに近いです。

トイレリフォームの予算

トイレのリフォームもキッチンと同じく、トイレを購入すると考えるのが近いです。既存のシンプルな洋式トイレを似たタイプに変える場合は10万円程度で済むでしょう。タンクレスのタイプや高機能なトイレに変える場合はトイレ自体の代金が上がるのと電気配線工事が必要になるため20〜50万円程度を見ておく必要があります。

和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合は50万円は最低見る必要があります。和式トイレの場合、トイレ自体の大幅リフォームが必要になるケースが多いです。和式の場合、段差があったりトイレが狭かったりデザインが古臭かったりします。トイレを取り替えるにあたっては、そのままだと設置が難しいので大掛かりな工事になります。

浴室リフォームの予算

浴室のリフォームは今ある浴室に機能を追加するか、浴室ごと交換するかで費用が変わります。機能追加の例としては、手すりをつける、暖房をつけるなどが挙げられます。また、浴室全部を交換する場合はパッケージされたバスルームを購入すると考えれば良いでしょう。機能追加の場合は50万円程度まで、丸ごと交換する場合は100万円程度の予算イメージです。

水回りのリフォームはライフステージをよく考えて

水回りは住人のライフステージによって使い勝手が大きく異なります。高齢になれば手すりが必要になるでしょうし、あまり高いところに棚があっても使い勝手が悪くなります。トイレや浴室に入る際には、車椅子の可能性も考えて入り口を広く取る必要が出てきます。単にデザインだけで決めるのではなく、最適な導線や必要な機能を見極めることが大切です。